iPhoneが日本で売れすぎている一つの理由

ねっと部:携帯販売ランキングがiPhone無双 1~10位独占 - ITmedia ニュース

スマートフォンの売り上げランキングとして有名なサイトの一つに、BCNランキングというサイトがある。そのBCNの週間ランキングで、Appleが1~10位を独占したというニュース。一つのメーカーがランキングを独占するのは史上初の快挙らしい。

iPhoneがここまで売れに売れている地域というのは、世界で見てもそこまで多くはない。アメリカと日本と、あとはイギリスぐらいのものである。アメリカはアップルの本拠地だからわかるとして、日本でここまでiPhoneが受け入れられた理由はなんだろうか。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事にはこんなことが書いてある。

アップル、日本が思わぬ「金鉱」に - WSJ.com

日本の消費者がかつてルイヴィトンのバッグやバーバリーのマフラーに殺到したように、iPhoneも日本人のブランド熱に乗じた。

BCNのアナリスト、森英二氏(在東京)は「ここでのアップルのブランド力には圧倒的なものがある」とし「仕様や合理性よりもアイフォーンを保有すること自体が重要になっている」。

つまり、日本人のブランド好きや右に倣え精神という国民性と、Appleのブランド力が見事にマッチした結果だということ。iPhoneを所有することによる付加価値というよりも、みんなが持っていて自分だけが持っていない状況というのが許せないという価値観が日本にはある。docomoのiPhone参入により、今までiPhoneにしたくてもdocomoから離れられなかった保守層がわんさかiPhoneに乗り換えることになるだろう。もう既にiPhoneは先鋭的なデバイスではなく、誰もが持っていて当たり前という社会になりつつある。

とは言うものの、流行が廃れるのも早いのがこの国のもう一つの特徴だと僕は思っている。iPhoneの流行がどこまで続くのかわからないけれど、なにか新しいイノベーションがあればきっとそっちに人は流れるはず。それを作るのが既存の企業なのか、全く新しいスタートアップなのかはわからないけれど、そういった時代の潮流を見逃さないようにアンテナを張り続けることだけは忘れないようにしたい。