ソニーはスマホで世界第3位の企業になれるのか?

ソニー、スマホ世界3位へ自信 米中展開加速「確実に押さえる」 - ITmedia ニュース

 平井社長は「全世界でシェア3位を確実に押さえていく」とした上で、「米国と中国での戦いが大きな柱になる」と語り、シェアが低い米国と中国での事業展開を強化する意向を示した。同時に、シェアが高い日本と欧州にも優先的に経営資源を配分していく考えだ。

ちょっと前にこんな記事があった。ソニーは今後モバイル分野に更に注力し、Xperiaブランドで全世界シェア3位を目指すらしい。で、この記事の中でアメリカと中国でのシェアが低いとか、逆に日本と欧州のシェアが高いとか書いてあるけど、いったいどのレベルのお話なのかということが書いていなくて気になっていた。そんな中で2013年第3四半期(7月-9月)の地域別シェアの情報がちらほら出てきたので調査してみた。

2013年第3四半期(7月-9月)のソニーのシェアについてざっくりまとめると

  • 欧州・中東・アフリカをひっくるめたシェアだと3位。
  • アジア・太平洋地域(中国除く)でも3位。本拠地である日本での売れ行きが牽引しての結果みたい。
  • アメリカでのシェアはトップ10圏外。
  • 中国でのシェアはトップ7圏外。
  • 中南米でのシェアはトップ5圏外。

といった感じ。確かに平井さんの言うとおり、中国除くアジアと欧州でのXperiaブランドの地位は確立されてきているみたい。そして、ソニーが世界シェア3位を目指す上での課題は、やはり南北アメリカ大陸と中国にあるというのもわかる。特に中国は世界トップの市場成長率を記録している地域であり、重要性は極めて高いと言える。世界第3位を目指すためにはここで上位に食い込む必要がある。そのための動きは既に始まっており、世界最多のユーザー(7億5000万人)を持つ中国移動(チャイナ・モバイル)からTD-LTE対応のXperiaを発表している。

なんとか中国市場での存在感をアピールして、シェアの獲得に繋げて欲しい。そうすれば、世界シェア第3位の地位を確固たるものにすることだって夢じゃないはず!

 

参考記事

アップル、中国スマートフォン市場でシェア拡大、メーカー別で5位に上昇(第3四半期) - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

アメリカのスマホ市場はノキアが伸びて、日本唯一のトップ10入りは何と京セラ | あんどろいどスマート

ソニーが中国事業を拡大 春節商戦に向け取り組みを強化--人民網日本語版--人民日報

 

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